
オッセオインテグレーション現象の話が何度も出てきました。ご存じの方もおられると思いますが簡単に説明させていただきます。調べてもよくわからない点もありましたので、わかっている点だけてすが。
チタンという金属は、どういうわけか生体に拒絶されにくい金属です。医者をしています知人にも確認したのですが、チタンによって引き起こされたアレルギーの症例はまだ報告されていないそうです。他にアレルギーを引き起こしにくいといわれている金属といえば、金・白金なのですが、金や白金ですら若干ながらアレルギーの症例報告があるそうです。
しかもチタンという金属は耐蝕性(腐食に対する強さ)も金や白金に及び、強度も鋼鉄に勝り、しかも軽いのです。質量そのものはアルミニウムのほうが少ないのですが、同じ強度を持つものを作ろうとした場合、チタンの強度が高いため結果的に総質量がチタンの方が低くなるのです。
まさにインプラントするのに打ってつけの性質です。
ところがこれにもう一つ良い性質が加わります。それがオッセオインテグレーション現象なのですが、一定の条件下で生体内の骨に純度の高いチタンを埋め込んだ場合、骨がチタンと完全に結合してしまうのです。チタン表面の微妙なイレギュレーションに沿って完全に骨が密着して結合してしまうのです。